接頭語「御」の読み方
接头词【御】的读法
「御」の読み方で「ご」と読むのか「お」と読むのか戸惑ったことはありませんか?
「御」的读法有两种:「ご」和「お」,大家读的时候是不是会产生疑惑?
今回は「御」の読み方についてです。
这次我们就谈一谈「御」的读法。
「御」の歴史
「御」的历史
「いづれの御時(おほんとき)にか。 女御(にようご)、更衣(かうい)あまたさぶらひ給ひけるなかに、いとやんごとなき際(きは)にはあらぬがすぐれて時めき給ふありけり。」
源氏物語『桐壺』の書き出しをそらんじている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここで登場する「御」の読みは現代の発音の表記にすると「おおん」となります。
“某天皇治世之时、在众多的女御、更衣之中(有大纳言或以下更低职位等级家世的嫔妃),家世平庸的一位更衣集三千宠爱于一身。”
这句话选自《源氏物语》的“铜壶”,应该有不少人都背过这一段吧。在这里「御」的读音换成现代假名的写法就是「おおん」。
さて、この「おほん」。元は「大御」と書いて「おほみ(おおみ)」と読んでいました。御を「み」と読むのは現代でも「御心(みこころ)」などに残っていますね。
「大」も「御」も、どちらか一方だけで敬語表現足り得ますが、二つを重ねることで最上級の敬語接頭辞となったのです。
这里读作「おほん」的「御」,原本写作「大御」读作「おほみ(おおみ)」。「御」在现在也有被读作「み」的时候,比如「御心(みこころ)」。
「大」和「御」一样,用一种就可以表达敬意,但在这里两种一起使用会使其显得更加敬重。
口語として使われるうちに「おほみ」が「おほん」と訛り、「おほん」が縮まって「おん」に、そして「おん」が更に縮まって「お」と読まれるようになりました。
ちなみに、「御の字」という言葉は江戸時代に遊里で用いられた言葉だったため「おんのじ」と言う読みが残っています。
「おほみ」作为日常用语被广泛使用后,渐渐谐音成了「おほん」,「おほん」又简化变为「おん」,然后继续简化变成了「お」。
顺便提一下,「御の字」一词因为是在江户花街柳巷中使用的,所以「おんのじ」这个发音还流传至今。
和語には「お」
和语的「お」
御の読み方のうち「お」は昔から日本で使われていた和語に由来するものであることが分かりました。
我们知道了「お」是从古至今一直被日本人使用的和语。
こうした経緯から御を「お」と読む場合は、和語、つまり訓読みをする言葉の前に来ていることが多いです。
因此「御」读成「お」时,一般都出现在和语,也就是训读词的前面。
また、同じ和語繋がりでいうと御を「み」と読むのは、神や皇室に関わる言葉につくときです。省略に省略を重ねた和語である「お」より、古語から音の変わらない「み」の方が古雅であるからでしょうか。
另外,同样属于和语读音的「み」,一般用在和神灵、皇室等相关的词汇时。也许是因为比起经过了反复省略的和语「お」,从古代起发音就没有变过的「み」更加古雅。
「御心」を「おこころ」と読むか「みこころ」と読むかは場合によって使い分けなくてはなりませんね。
「御心」在不同场合下就会有两种发音:「おこころ」和「みこころ」。
漢語には「ご」
汉字的「ご」
一方、「ご」の読みは漢語の呉音に由来するため、音読みをする言葉の前に来ることが多いです。
另一方面,「ご」的发音来自于汉语的吴音,经常用在音读词的前面。
「御」という漢字の本来の意味は「馬をうまく操る」です。「馬をうまく操る」ということは、コントロール・制御するということ。ひいては、支配する・治めるといった意味になり、皇帝に関する物事に「御」を付けることで敬意を表す表現となりました。
「御所」や「御恩と奉公」などで考えると分かりやすいです。
「御」这个汉字原本的意思是“熟练驾驭马匹”。“熟练驾驭马匹”也就是控制、驾驭的意思,进而变成支配、治理的意味,所以跟皇帝有关的事情前加上「御」用来表示敬意。
想一下「御所(ごしょ)」(皇宫)和「御恩(ごおん)と奉公」(御恩奉公:镰仓时代幕府与手下武士的主从关系)等词就好理解了。
例外
例外
ただし、原則から外れる言葉も数多くあります。
但是,也有许多不按照规则来读的特殊词语。
そういった言葉は、日常的によく使われているもので和語とあまり変わらない使われ方をするため、日本語を母語とする人が違和感を覚えることは稀でしょう。
这些词因为在日常中经常被使用,与和语的用法基本没什么区别,所以母语是日语的人极少会有觉得奇怪的。
「御」の読み方を見ていきましたが、多用しすぎるのはかえって慇懃無礼(いんぎんぶれい)になってしまいます。ほどよい加減で使いたいですね。
我们这次介绍了「御」的读法,要注意什么词都加上「御」反而会让人觉得失礼。请适当地使用。
来源: goodcross
翻译:喵七攻(doraemonqiqi)